2014/07/05

結論というか、今回わかったことで一番大事なことだけ最初に書いておくと、手持ちのiPadが故障して新品と交換になったとき、iCloudバックアップしてないデータも含めてほとんどのデータは失くさずに済むということがわかった。

iPhoneやiPadのデータは、大体iCloudにバックアップできるが、すべてできるわけじゃない。例えば、写真なんて、iCloudに置けるのは全体の一部だけだ。だから、それ以外の写真は、iPad/iPhone本体内に存在するけど、iCloudでバックアップはできてない。だから、もし万一iPadが故障して、新品のiPadと交換しなくてはならなくなったら、iCloudバックアップできていないデータは消滅するもんだと思っていた。

ところが、どうやらAppleの従業員には秘密の魔法があって、旧iPadなりiPhoneのデータを新iPadにほとんど丸ごとワイヤレスネットワーク経由でコピーできるらしい。

10日ぐらい前に、スマホ/タブレット版ドラゴンクエストIIがダウンロードできるようになって、さっそく買ってやってみた。だが、今回の敵は、想像を上回る攻撃を繰り出してきた。なんと、やってるタブレットを破壊して、それ以上冒険を進めることができなくする呪文を使うらしい。

というのは、ただの偶然だったわけだけど、去年の3月に買って以後肌身離さず使ってきたiPad miniが、突然失神（クラッシュ)して、再起動しようとするものの、起動途中に再度失神、以後再起動を繰り返すという症状が出た。しばらく放っておくと、知らないうちにまた使えるようになっている。その後、5分ぐらいでまた失神することもあれば、30分ぐらい失神せずに働き続けることもあった。電池をフル充電してあれば失神しにくいような気がしたので、多分電源系の問題だと思うんだけど。PCでも、電源かコンデンサーが悪くなったとき、こういう症状がよく出る。

これでは、我がiPad miniはまともに使えなくなった。まして、飛行機借りて飛んでるとき、このiPad miniの航空路図(チャート)を見てる最中に失神されると困る。まあ、他にもポータブルGPSを二台持ってるから、道に迷って空港に帰れなくなることは無いけど。

ハードウェアトラブルだとすれば、このiPad miniを修理するのはほぼ不可能だ。このiPad mini、買ったときに知り合いの勧めに従ってApple Careを買っておいてよかった。買ってなかったら、保障は一年だったから、廃棄処分にしなければならないところだった。でも、Apple Careのおかげで、保障は二年。まだ保障期間内だった。

ほとんどのデータはiCloudにバックアップしてあったから大丈夫なんだけど、問題は、ドラクエIIのセーブデータ。ドラクエII、まだクラウドセーブに対応してなかったから、新品と交換するとセーブデータが消滅してしまう。せっかくロンダルキアまで進出したとこだったのに！！とは言ってもiPad mini自体が使えないのでは仕方ない。

ただ、問題は、この失神現象、放っておくとまた使えるようになって、すぐ失神することもあれば、しばらく失神しないこともあるもんだから、これだと、近所のApple Storeに持っていったとき、正常に動作してしまって、症状を説明できないかもしれない。と、思ったので、最近ボウリングのスコアの写真を撮るためだけに使っている第4世代iPod Touchを使って、失神現象が始まったとき、再起動を繰り返す我がiPad miniのビデオを撮っておいた。

それで、撮ったビデオを持って近所のApple Storeに向かった。案の定、Apple Storeで起動すると、我がiPad miniは何事も無かったかのように働いている。仕方ないので、口頭で症状を説明して、ビデオを見てもらった。

当初の予想では、最初は、まず出荷状態に全リセットを試して様子を見て、とか言われるのかと思ったら、説明を聞いた後、なにやら診断ツールを使って調べた後、あっさり新品と交換してくれるとのこと。ここまであっさり交換してくれたのは、多分、ハードウェアトラブルの兆候が出てたんじゃないかと思うんだよね。

ひとまず良かった。けど、やっぱりドラクエIIのセーブデータは消えるんだろうな、と、思ったら、なんと、新しいiPad miniにほとんど完全に旧iPad miniのデータが転送されとる。データ消えると困ると思って、iPadクラッシュの呪文を何度も受けながらも、だましだましプレイを続けて、Apple Storeに持ってく直前にやっとこさクリアしたところだったんだけど、これなら、睡眠時間削ってまで、あわててクリアする必要なかったな。その他にも、飛行機や野鳥写真のベストショットとか、ローカルにしか持ってなかったファイルも自動的に復元されてた。いずれも、PC上にバックアップがあったから、手間だけの問題なんだけど、手動復元する手間をかけなくて済んだのはありがたい。

どうやら、こういう場合、Appleの従業員は、旧端末からほぼ完全なコピーを作るマジックが使えるのね。コピーされなかったのは、今のところ気づいたのは、いろんなサービスのパスワードとMP3の音楽だけだった。僕は、iTunesからいろいろ制約付きで音楽を買うのが嫌だから、いまだにCDを買って来てWindows Media PlayerでMP3ファイル化して、タブレットに移動するという旧態依然たる音楽の買い方をしている。(Amazon MP3はたまに買うけど、アメリカ住んでると、日本のAmazonがMP3売ってくれないんだよね。)こうしておけば、自分でバックアップを管理できるもんね。数箇所にバックアップしてあるから失くす心配もないし。だから、MP3ファイルの復元は問題ない。

ただし、故障したiPad/iPhoneがまったく起動できない状態だと、多分、この方法は使えなかったと思う。故障した我がiPad miniが、最後にデータをAppleのサーバーに転送するまでの間、意識を保ってくれていたから、データを失くさずに済んだ。我が旧iPad miniは、1年と4ヶ月、僕によく仕えてくれた。今、その任務を解く。安らかに眠ってくれ。多分Appleで使える部品だけ組み合わせてRefurbish機になるんだろうけど。

多分、肌身離さず持って歩いてたから、一歩ずつ衝撃が加わったり、カーゴパンツのポケットに入れてたから、常に微妙な曲げ応力がかかってたんだと思うんだよね。多分、その影響で、ロジックボードに物理的負荷がかかって、どこかが断線かショートになったんじゃないかと思う。ちょっと酷使し過ぎたかな。けど、一度も落としたり硬いものにぶつけたりしたことは無い。

実はちょうどタイミングよく、僕が10年間使い続けたMotrola ROKRなる携帯電話が、ついにサポートしきれなくなるそうで、今月いっぱいで使えなくなる、という通知があった。だから、これをやめてiPhone 5sに機種変更した。iPhone 5sがあれば、大体のことは済むから、これからは、iPad miniはカバンに入れて、もう少しやさしくつかってあげることにしよう。