| 2008/05/10 Wings Over Pittsburgh |
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例年6月とか7月のPittsburgh航空ショーは、なぜか今年は5月だった。今年の目玉は、Pittsburgh航空ショーに初参加となるカナダ空軍のSnowbirdsだった。Snowbirdsは、以前2003年のDayton航空ショーで一度見たことがあった。ヨーロッパ風の9機編隊によるアクロバットで、使っているのが練習機で、機体も小さいので、ThunderbirdsやBlue Angelsのような迫力は無いものの、フォーメーションのバリエーションも多くて見ごたえがあった。また、空軍のF-22のデモンストレーションチームもPittsburgh初参加だった。これも、とてもジェット機とは思えない、プロペラのアクロバット機顔負けの機動を披露した。
F-22が飛んだのは、正確にはおぼえてないけど、昼過ぎだったと思った。F-22のフライトを見るのは、Columbus航空ショーに続いてこれが2度目だった。テールスライドとか、フラットスピンとか、従来のジェット機がやったらリカバーできないような機動を次々とこなすかと思えば、ハイスピードパスとか迫力もあるので、かなり見ごたえがあった。
また、この航空ショーを主催した第911航空輸送隊(911th Airlift Wing)のC-130はパラシュートジャンプのチームを乗せて飛行した。この第911航空輸送隊は、空軍の再編で廃止が検討されたんだけど、残ってくれたおかげで、毎年Pittsburgh航空ショーを見ることができて、感謝している。
そして、午後、Snowbirdsの飛行の前におなじみのSean D. Tuckerが飛行した。毎回Sean D. Tuckerのリボンカットの瞬間を写真で捉えようと毎回トライするんだけど、今回は、リボンカット寸前が撮れた。あとコンマ何秒か遅かったらばっちりリボンをカットする瞬間が撮れたと思うけど、惜しい。
最後にSnowbirdsのフライト。Snowbirdsは使っている飛行機が小さいので、一機を大きく写すようなチャンスは滅多に無いので、フォーメーションをうまく撮らないといい写真にならない。どっちかというと、写真の技術より芸術性が求められるような気がする。で、僕は芸術的センスがまったく欠如している人なので、Snowbirdsは僕にとっては結構難しい被写体だった。 結局、そんなに目の覚めるようないい写真は撮れなかったけど、飛行自体はいろいろ見所があって良かった。Snowbirdsは、ヨーロッパスタイルで、離陸前のウォークダウンとか着陸後のウォークバックとかは無くて、あらかじめ離陸しておいて、会場上空に入ってくるところからショーが開始する。機体一機での迫力はそんなに無いものの、さすがに9機のジェット機がフォーメーションを組むとかなり大きくなって、それなりに迫力がある。また、フォーメーションを3機、3機、2機のように分けたり、いろいろ組み合わせが変わるので、ほとんどフォーメーション4機＋ソロ2機に固定のアメリカスタイルよりも変化がある。（Blue Impulseなんかも2機ずつの3編隊とかやってみればおもしろいと思うんだけど）。 また、芸も細かくて、ダブル・ファーベルは、ただフォーメーションで通過するだけでなく、ダブル・ファーベル・フォーメーションのままバレルロールをやる。それから、Corkscrewも、軸が日本ある。ソロの前を3機ずつの2編隊が飛んで、ソロ機はそれぞれの後ろをバレルロールで交互に回る。正面から見るとソロ機が2本の軸の周りを「∞」を描くように見える。こういう細かい技は、機敏な小型練習機を使っているからこそできる機動だと思う。F-16とかでもやればできるんじゃないかとは思うけど。
Pittsburgh航空ショーは、二日連続で、日曜日も会場はオープンしたものの、土砂降りになってしまって、早々と引き上げてきた。
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